自由ひろば
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秋雛「秋雛と!」 紅葉「・・・・・・・・・・」(ぺこり) 秋雛「3分間クッキング〜」 紅葉「・・・・・・・・・・」(パチパチパチ) 秋雛「ナレーション担当は私、こと、秋雛。そして、料理の説明は紅葉ちゃんがやってくれます〜」 紅葉「・・・・・・・・・・」(こくり) 秋雛「まず、材料である」 紅葉「・・・・・・・・・・」 秋雛「を、集めます」 紅葉「・・・・・・・・・・」(こくり) 秋雛「そして、料理に使う道具は」 紅葉「・・・・・・・・・・」 秋雛「と、なります」 紅葉「・・・・・・・・・・」(こくり) 秋雛「では、調理方法ですが、早速紅葉ちゃんに説明してもらいましょ〜」 紅葉「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 秋雛「以上、私、秋雛と〜」 紅葉「・・・・・・・・・・」(ぺこり) 秋雛「3分間クッキングでした〜!」 紅葉「・・・・・・・・・・」(ぺこり) 秋雛「って、哀マニアさん、日記を楽に終わらせましたね・・・・・」 おわり
ななななな! 何よこれ〜〜〜〜〜!!!!!!!! それは、私、秋雛が夕食をいただきに食堂へついた時の事だった 「ん?何って・・・・夕食だが?」 不思議そうな表情でそう言ってきたのは赤い瞳をした少年、魔王の中の魔王(?)ヴォルグその人だ。 「見れば分かるだろ?」 「分からないから聞いてるのよ!」 私は目の前に並んでいる料理の数々を見て呆然としてしまった。 そもそもこれは料理なのでしょうか? そんな気になって来る。 「まず、聞くけど」 「おう、なんでも聞いてくれ」 「これは何?」 「トカゲのスープだ。魔力促進にもピッタリの絶品だぞ?」 「これは?」 「コウモリのソテーだな」 「で、これは?」 「深海魚のムニエル」 「そんでもってこれは?」 「人食い草と吸血草のサラダ」 と、まぁ、なんか本当に料理なのか?と言いたくなるような・・・・見た目からして食べたくなくなる料理がテーブルに並んでいたのだ。 「こんなもん食えるか〜〜〜〜〜〜!!!」 私は絶叫した。 勢いあまってちゃぶ台返しならぬ、テーブル返しをやってしまうトコロだった。
「ふむ。人間の口には合わなかったか?どうもそこら辺の事に俺はうとくてな・・・・・」 「ああ!紅葉ちゃん!そんなモノ食べたらお腹壊しますよ!?」 「・・・・・・・・・・・・・・」(?) お行儀良くテーブルに座ってはすでに料理に手をつけている私の使い魔紅葉ちゃん。 そんな私のセリフに紅葉ちゃんは首をかしげ、 「紅葉は俺たちと同類だから壊さないって・・・・」 ヴォルグがすかさずそう言ってくる。 「そ、そうか・・・・・・そうだよね。じゃあ、紅葉ちゃんが食べ終わるまで待っとくね」 そう言って私もテーブルに座った。 「ん?食べないのか?」 「食べません!というか食べれません!」 「食わず嫌いはよくないぞ?」 「良くなくても平気です」 「食べないと大きくなれないぞ〜?」 「小さい方が可愛いかもしれません」 「ひんぬ〜は大きくなった方がいいぞ〜?」 「余計なお世話です!!!」 てりゃ! 私は隣に座ってるヴォルグの胸板を平手でたたいた。 「ぐはぁ! この暴力女め・・・・・」 「べー」 そんなやり取りをしている間も紅葉ちゃんは美味しそうに料理を食べ続けている。 「別に、食べる食べないはヒナの自由だが・・・・・腹へってないのか?」 「空いてません!」 きゅるるるる〜 「す・・・・空いてなんかいません!!!」 「すごく説得力のない音がしたんだが?」 「ううううう〜」 お腹の音を聞かれるなんて! あうう〜、は、恥ずかしすぎるぅ〜 きっと、ヴォルグの目に映る私は赤面しているに違いないですよ! くは〜!!! 「取り合えず一口でも食べてみろよ」 「で、でも・・・・・・」 「まずかったら出せばいいだろ?」 「ううう・・・・・うん」 私はしぶしぶうなずいた。 なんか人間として食べてはいけないモノのような気もしないではないが・・・・・・ これからココで生活するなら、この料理も食べられるようにならないといけないだろうし・・・・・・・ はぐっ! 私は目をつぶり(なんの役にも立たない行為だですが)取り合えずスプーンでトカゲのスープを一口食べてみる事にした。 「・・・・・・・・・・・・」 「どうだ?」 「・・・・・・・・・・・・」 「まずかったか?」 「・・・・・・・・・んんん。まぁまぁかな」 「そうか?俺は結構美味しいと思うんだが、お前の口には合わないみたいだな」 「それはきっと、種族の違いのせいじゃないかな〜」 「だろうな」 そううなずくヴォルグ。 そんなヴォルグを見ながら、私は一つの事を思いついた。 「そうだ。材料あるかどうか分からないけど、ヴォルグに人間の料理を作ってあげようか?」 「なに!?」 「食べてみたい?」 「ああ、食う」 「それじゃあ決まりね。楽しみにしていなさい!」 「命令形かよ!」 私ってこんな人間だっただろうか? 早くも魔族との生活に慣れていってしまいそうな・・・・・ 自分でも不思議な自分がいる事に気付いた私がいた・・・・・・・
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